厚生労働省はが27日に、埼玉県に住む日本人の10代女性が約70年ぶりに国内でデング熱に感染したと発表しました。デング熱について病気の詳細や感染経路や予防方法などをご紹介します。

熱帯伝染病と呼ばれる「デング熱」

現在この10代の女性の容体は回復しているそうですが、私同様ビックリした方はおおいでしょう。

デング熱は海外に渡航する際には気をつけなければならない病気として、よく知られていますが、この女性は渡航歴がなく国内で感染したとみられています。

日本国内では危機感を持つべき病気とはほとんど認識されていませんよね。蚊を媒体とするようですが、日本で「蚊」といえば日本脳炎を思いつくかたがほとんどでしょう。

国内でデング熱の感染が確認されたのは約70年ぶりだそうです。

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厚生労働省では、海外からの帰国者が海外でデング熱に感染し、帰国後に発症するケースは年に300件近く報告されていると発表しています。

しかし、国内での感染は1945年以来、確認されていませんでした。

 

海外での感染は?

フィジーで!!

今年3月に南太平洋フィジーで、「デング熱」の感染が拡大しているとの記事をみました。感染者が1万人を声十数人のかたが亡くなられました。

フィジーといえば日本からも観光で行かれる方が多いところです。今年、感染者拡大した地域は観光地ではなかったそうです。

 

ブラジルで!!

また、今年、世界を熱狂の渦に巻き込んだサッカーW杯ブラジル大会のキャンプ地として日本代表が拠点にしていたサンパウロ。

ここでも多くの感染が確認されました。

カンビーナス市北部で感染者が多数いたことから、W杯大会への影響が心配されていたのは、記憶に新しいところです。

 

デング熱とはどんな病気? 

デングウイルスが感染しておこる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。

潜伏期間は2~15 日(多くは3~7日)です。発症すると40度前後の高熱が5~7日間続きます。

デング熱と確定されるには血液検査を行ないます。

血液からの病原体の検出、PCR 法による病原体遺伝子の検出、ELISA 法による病原体タンパクNS1の検出、IgM抗体の検出、中和試験等による抗体の検出などで確定がされます。

病原体は、フラビウイルス科フラビウイルス属に属するデングウイルスです。

ウイルスには1~4までの4つの型がありますが、どの型によっても同様の病気がおこり、症状からは感染したウイルスの型はわからないそうです。


突然の高熱で発症します。頭痛、眼(か)痛、顔面紅潮、結膜充血を伴い、初期症状に続き、全身の筋肉痛、骨関節痛、全身倦怠感を呈します。

発症後3~4日後には、胸部、体幹から始まる発疹が出て、手足や顔面に広がります。

症状は1週間程度で回復します。

なお、ごくまれにですが一部の患者において、発熱2~7日後、血漿漏出と出血傾向を主な症状として死にいたる場合もする重篤な致死的病態が出現することがあります。

ですが、感染しても8割の方が無症状におわることがほとんどだそうです!

デング熱

「蚊」媒介して感染します。

主に「ヒトスジシマカ」や「ネッタイシマカ」が媒体となります。

ヒトスジシマカ

北海道と青森県を除く国内全域に分布しています。その活動時期は5月から10 月です。

ヒトスジシマカの幼虫は、植木鉢の受け皿や空き缶等に溜まった水や、置きっ放しのブルーシートや古タイヤに溜まった水などによく発生するそうです。

人がよく刺される場所としては、墓地、竹林や竹林の周辺、草木の茂みのある公園など、お庭の特に木陰を好むようです。

ヒトスジシマカは卵で越冬します。しかし、その卵を通じてデングウイルスが次世代の蚊に伝播したという報告は国内外でまだないそうです。

ネッタイシマカ

現在、ネッタイシマカは国内には生息していません。

以前は沖縄や小笠原諸島に生息し、熊本県牛深町には1944~1947 年に一時的に生息していたことが記録されています。

しかし1955 年以降は国内から消滅したとされています。

ただ現在も、航空機などによって日本に運ばれるケースもありますから、定着の可能性は皆無ではありません。

ネッタイシマカの分布の北限は台湾の台中市周辺とされています。

日本では沖縄県の南方(石垣島・西表島など)より北の屋外では生息できないと考えられています。

どちらが感染しやすい?

ネッタイシマカとヒトスジシマカが同じ場所に生息している熱帯・亜熱帯地域では、ネッタイシマカのウイルス媒介能はヒトスジシマカよりも高いとされています。

ネッタイシマカからのウイルスの検出率が高いそうで、ヒトを吸血対象とする依存性が圧倒的に強いことがその理由だそうです。

また「蚊」の体内でのウイルスの増加は、ヒトスジシマカの体内でウイルスは増えますが、ネッタイシマカに比べるとその増殖は低いと言われています。

デング熱が流行する地域

熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患者の報告が多く、アフリカ、オーストラリア、南太平洋の島でも発生が確認されています。

「蚊」からの感染はあっても、ヒトからヒトへの感染はありません。

 

子どもの場合

 

子供がデング熱にかかってしまった場合ですが、症状としては一般的に大人よりも
軽く、快復も早いそうです。

ただし、感染した場合はデング出血熱に発展する可能性が高いと言われています。

子どもは大人が十分な予防措置をする必要があるでしょう。

 

治療方法は?

基本的には対処療法となります。現在のところデングウイルスに対する特効薬などはできておらず、特有の薬はありません。

デング熱は、体内からウイルスが消失すると症状が消失するため、予後は比較的良好な感染症とされています。

しかし、患者の一部に出血症状を発症することがあり、その場合は適切な治療がなされないと、亡くなる方もおられます。

 

予防方法は

 

蚊に刺されない!

これがまず一番です!!

流行地にでかける際は、蚊に刺されないように注意しましょう。長袖、長ズボンが有効です。また蚊の忌避剤(スプレー)など有効です。

デング熱には有効なワクチンはありませんので、予防接種もできません。

 

最近は「エボラ出血熱」も流行っています。海外に行かれる方は十分に気をつけてくださいね。

 

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