出典:ggsoku.comより

 

世界で初めてソニーが実用化に成功したリチウムイオン電池。

軽くて高電圧・高容量という特長があり、スマートフォンやノートパソコン、デジタルカメラなど幅広い機器に使用されてきました。

これから先も電気自動車などの普及などを考えると需要は拡大されるような気がします。

ですが・・・

その生みの親であるソニーはこの電池市場からの撤退を決めました。

 

7月28日、ソニーは電池事業を電子部品大手の村田製作所に譲渡するために協議中であるという発表をしました。

 

譲渡する価格などはこれから条件交渉を行い、2017年3月末には取引を完了したいとしています。

 

どうして撤退するのか

6期連続で赤字を計上

譲渡の対象となるのは福島や栃木、シンガポール、中国などの拠点と、そこで働く計8500人の従業員です。

つまり工場から従業員からごっそりということですね。

就業者にとっては生活が懸かっているわけですから、事業主が変わったとしても仕事につけて、就業条件に極端な変更がなければ受け入れるでしょうけれど。

かなりの規模になりますね。

 

ソニーの電池事業の売上高は約1600億円(2015年度)ですが、家庭用のアルカリ電池などのBtoCビジネスは続けるため、そのうちの1300億円弱が切り離されるそうです。

ここ数年は主力だったスマートフォン向けの電池が、アメリカアップルなど大手メーカーからの受注を得られずに苦戦していたそうです。

 

それだけでなくソニー製のスマートフォン「Xperia」やウォークマン向けについても販売台数が減少していることから出荷が減ったそうです。

確かにスマホのおかげでウォークマンを買う方は少なくなったのは間違いないでしょうね。

しかも、

iPodのようにクラウドを通じて他の機器と同期や互換ができるわけではありませんからね。

 

これでは確かに事業の業績悪化に拍車がかかるのは致し方ないでしょう。

そして2015年度は170億円の営業損失を計上したそうです。

これで6期連続の赤字となりました。

 

製品にも問題が

7月29日に行われたソニーの2016年度第1四半期決算会見において、吉田憲一郎CFOは「電池の容量や充電速度といった機能面で課題があり、(大手スマホメーカーからの)採用に至らなかった。」

「課題解決には技術のある村田製作所に譲渡するのが最善だと判断した」

と譲渡の理由として説明しています。

 

技術が足りない

これに尽きるようですね。

 

村田製作所は?

これまでもリチウムイオン電池の開発を行っていたんですが、製品の評価は高かくても、実績がなく点が厳しかったそうです。

そこでソニーの電池事業を足掛かりにして事業を拡大したいという思惑のもとこのお話に応じたようですね。

今後は世界シェア首位を誇るコンデンサー(蓄電や放電をする電子部品)や高周波フィルターの販路を活用し、スマホ向け電池のテコ入れを図るようです。

ほかにも、産業用ロボットなど工場向けや家庭用蓄電池を強化する予定。

ソニーのリチウム電池をお店で見ることがなくなるのは消費者としても寂しいですね。

 

リチウムイオン電池の市場競争

首位サムスンSDI、2位パナソニック、3位LG化学の3強が世界シェア6割を占めています。

ですがなんとビックリしますが・・・。

2015年度の各社の電池事業の業績は、サムスンSDIが赤字、パナソニック、LG化学も営業利益率0.1%以下という惨憺たる状況なんです

ノートPCやスマホ向け電池の需要が鈍化しはじめていて、成長が見込めるのは車載用電池くらいだそうです。

 

各社とも生き残るために研究開発を行っているために、開発費もかさんでいるそうです。

会社の体力勝負になるということですね。

ぜひ、日本企業が台頭してくれると嬉しいです。

 

記事を読んでいただき有難うございました(*^▽^*)

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