出典:mainichi.jp

 

大相撲で史上3位の優勝回数31回。

昭和から平成にかけて一つの時代を築いた元横綱千代の富士の九重親方(本名・秋元貢=あきもと・みつぐ)が31日午後5時11分、膵臓(すいぞう)がんのため東京都文京区の東京大学附属病院で亡くなりました。

まだ61歳でした。

 

膵臓(すいぞう)がんとは

すい臓がんはがんの王様といわれています。

早期の頃はほぼ自覚症状がない病気で、血液検査でも発見されにくいため、がんが進行してから発見されることが多い病気です。

手術で切除できたとしても3年以内に再発する可能性が約90%といわれていて、再発後の余命は3カ月~1年くらいという、がんの中でも非常に恐ろしい病気です。

 

症状としては、体重減少、腹痛、腰痛、食欲不振、嘔吐、黄疸、全身倦怠感、下肢のむくみなどがみられます。

九重親方も体重が100kgを切るほど減ったそうです。

九重親方のすい臓がんは早期に発見され、1カ月ほど入院し手術をして退院し、その後mp治療は続いていました。

治療を続けながら仕事も頑張っておられました。

 

九重親方は7月の名古屋場所前から同地へ入って、部屋の稽古では連日、力士らに声をかけていたそうです。

周囲の方々は急激に痩せた親方の姿を目にして驚いたそうです。

すでに固形物を受けつけず、部屋の若い衆がミキサーでつくったフルーツジュース程度しか口にすることができなかったほど。

名古屋場所には所属する監査委員室に初日から来られていたそうですが、4日目に様子が急変。

重い足取りで室内に入ると、いすに座るなり机に突っ伏したそうです。

「きついなあ…。きついよ」。と。

きっと親方本人は自分のこの先を予感されていたでしょう。

「小さな大横綱」大相撲の枠を超えた国民的ヒーローがまた一人旅立ちました。

 

国民的ヒーロー千代の富士

現役時代の九重親方は身長1メートル83、横綱となっても体重125キロ前後と力士にしては小柄でしたが、自分より体格のいい大型力士を次々となぎ倒す姿はまさにヒーローでした。

贅肉(ぜいにく)がなく、アスリートを思わせる引き締まった肉体を持ち、子どものころは将来オリンピック選手になれるのではないかと言われていたほど、運動神経の良い少年だったそうです。

昭和45年秋場所初土俵。左前まわしを引いて一直線の寄り、電光石火の速攻で出世街道を駆け上がり、「ウルフフィーバー」を巻き起こした。

相手の頭を押さえつけて土俵へたたきつける豪快な上手投げは「ウルフスペシャル」と命名。

威圧感があるのに、涙もろいところもあり。

弟子の断髪式では関取になれなくても努力した姿を思い浮かべて人目をはばからずに号泣するなど情にも厚い。

ライバルだった北の湖理事長の亡くなった翌日には真っ赤に腫れた目で「切ないよな」とコメントされていました。

 

長い間お疲れ様でした。九重親方のご冥福を心よりお祈り致します。

記事を読んでいただき有難うございました。

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